トップページ/欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网 経営学部の澤田慎治准教授のゼミが特産品の桃の販売促進策などを提案
包括協定を結ぶJA尾張中央の依頼 小牧市篠岡地区の特産「しのおかの桃」をPR
経営学部の澤田慎治准教授のゼミ生が12月11日、天白キャンパスのタワー75で、本学と産学連携に関する包括協定を締結しているJA尾張中央(本店?愛知県小牧市)の特産品「しのおかの桃」の販売促進策を発表しました。箱のパッケージのデザイン公募に次ぐ提案で、「YouTube Short」の活用案や周辺施設を利用した案など、マーケティングを学ぶ学生の考えを活かしたプランをJA尾張中央の担当者らに示しました。
パッケージのデザイン公募に加え 5班に分かれて販売促進策をプレゼン
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1班の発表
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2班の発表
「しのおかの桃」は小牧市篠岡地区の名産で同市の桃の代表銘柄ですが、近年は収穫量の減少に直面しています。そこで、JA尾張中央は2022年度に産直店舗の活性化策を検討?提案した実績がある澤田ゼミに協力を依頼。ゼミ生たちは初めに今年4月、JA尾張中央の担当者から「しのおかの桃」の見本や販売状況などの説明を受けました。9月の打ち合わせでJA尾張中央は澤田ゼミの提案を受け、販売時の箱の新パッケージのデザインを公募することに決めました。
JA尾張中央側から澤田ゼミへの依頼は、もともとは「新しいパッケージをデザインしてほしい」でした。しかし、澤田ゼミでは色や柄だけの狭義のデザインではなく、課題の発見や問題の解決といった「デザイン思考」でゼロベースから調査、検討をすることに。そして、「パッケージを通して『しのおかの桃』を消費者に伝える」ことを新たな課題として設定し、コスト面の実現性などさまざまな視点から解決案を考えました。
その結果、澤田ゼミでパッケージをデザインするのではなく「公募内容をSNSなどで多くの人が見ることで、『しのおかの桃』を知ってもらうことができる」として、桃のシルエット(柄)のデザインを公募する提案をJA尾張中央にすることを決定。さらに、1人の案を選ぶのではなく、多くの人の絵をパッケージに載せることにして、さまざまな人に参加してもらい、多くの人の絵で完成させることで、その人たちを通して「しのおかの桃」を他の人に伝えてもらうことも狙いました。11月からJA尾張中央側で公募をスタートしました。
「YouTube Short」の活用案や周辺の施設を利用する案などを提案
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4班の発表
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5班の発表
ゼミ生たちはさらに、消費者へのPRや地域農業の盛り上げなどにつながる「しのおかの桃」の販売促進策のアイデアや企画も独自に検討をスタート。2、3年のゼミ生23人が5班に分かれて課題の設定から各種データのリサーチなども行い、それぞれ販売促進策をまとめ、「しのおかのもも+α」と題したこの日の発表会で5班がそれぞれ10分間でJA尾張中央の担当者らにプレゼンレーションしました。
このうち、「YouTube Short」の活用案を提案した班は、調査したデータから果樹の摂取量が少なく、健康や美容を気にする20~30代をターゲットに選び、桃の効果を伝えるアニメを作成し、30秒~1分の短尺動画「YouTube Short」でアピールするアイデアを提示しました。また、パッケージの再利用を提案した班は、「箱を日常的に見ることで身近に感じてもらえる」として、菓子や文房具などの収納に使ったり、箱を切り取ってポストカードやギフトボックスに活用したりするアイデアを紹介しました。
このほか、「しのおかの桃」を販売する春日井市のJA産直店舗に名古屋市民に来てもらうため、ゴルフ場やキャンプ場など周辺の施設に協力を求めてポスターなどを掲示してもらう案や、「しのおかの桃」と健康志向の人向けにヨーグルトやチーズを、スイーツ好きの人にアイスや大福を組み合わせて販売し、購入意欲を高めるプラン、「しのおかの桃」への共感を高めてもらうため、「いつもありがとう」など日常に寄り添うちょっとした一言のスタンプをタグに押せるようにし、プレゼント需要を狙うアイデアもありました。
「『しのおかの桃』が地域に愛されるブランドになってもらえれば」とゼミ生たち
終了後、JA尾張中央の担当者からは「いただいた提案をもとに販売拡大に向けて努力していきたい」との声が上がりました。西垣優さん(3年)は「学生だけで課題を考えるところから経験できたのが学びになりました。『しのおかの桃』が地域に愛されるブランドになってもらえれば」、2年の鈴木愛菜さんも「班の仲間と協力して進めたことが学びになりました。これを機に多くの方に『しのおかの桃』を知ってもらえれば」と期待しました。
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発表の様子
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発表を聴く学生ら
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質問するJA尾張中央の担当者
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パッケージ発注までのスケジュールなどを説明するJAの担当者


